リッターバイクのみの諏訪温泉ツーリング

催行 1999年6月20日 天候 甲府から先は晴れ 他曇り時々雨 pic at futaba-sa

それは突然の電話だった・・・

「りーん・りーん」と電話のベルが鳴る。
ガバッと飛び起きて電話に飛びつくと同時に超寝坊をしてしまった自分に気がついた。
「いまどこ?」と電話の主が問う
「寝坊したぁ〜 すぐに出発するから二葉SAで待ってて・・・」
「なにぃ〜〜〜」
 完全に朝寝坊である。現在時刻は午前7時。本当なら山北のコンビニで集合していなければ、いけない時間なのである。
言い訳をさせてもらうと、昨夜の9時までは6時集合の予定であったのだが、電話の主が7時に変えようと言ったのを了解したため ゆっくりと寝てられると安心したのが、間違いの元であった。5時にセットした目覚まし時計の音も全く記憶に無いのであった。
 まあ、寝坊は寝坊だから仕方なしと準備を急いで始めるが、どう考えても二葉SAまでは2時間以上かかる。そこで合流方法を考え直して御殿場のファミリーレストランで待っていてもらうことにする(痛い出費だが朝食はおごらなくてはならないなぁ〜)
 前夜の天気予報ではこちらは悪いが目的地方面は晴れとのことであった。霧雨の降る中雨天走行の準備をして出発だ。

本日のコース

 どらエモンからどこでもドアーを借りたおかげで、8時過ぎに御殿場の待ち合わせ場所に到着した。
同行の2人はゆっくりとくつろいでいた。
「わりぃ〜」
「何やってんだか・・・・ これで今日は朝飯2回目だ」
との会話の後、本日のコース検討に入る。
天気予報では、甲府より先は晴れているだろうとのことであった。しかし、山の中に入るのでケースバイケースで行くことにする。
今日の主目的は昼飯に蕎麦を食べることと、決まった。

  御殿場〜籠坂峠〜河口湖〜御坂峠〜御坂IC〜(中央道)〜小淵沢IC〜 八ヶ岳公園道路〜野辺山〜麦草峠〜白樺湖〜霧ガ峰〜和田峠〜諏訪湖〜 諏訪IC〜(中央道)〜御坂IC〜御坂峠〜山中湖〜三国峠〜大井松田IC

カッパはいらないだろ???

  8時半に御殿場のファミリーレストランを出発。本日の参加者はBMWR1100RSを駆るK氏と借り物のV−MAXを操るT氏である。 三人で一路甲府盆地を目指す。富士山の周囲は雲に囲まれて降っているかもしれないが、 面倒くさがり屋の私とT氏はカッパを脱いでしまった。
  予想通り御坂峠は霧雨煙っていたが、強引に突っ走る。御坂峠を越えたところより、山中湖をパスする裏道に入る。 後ろに別のツーリンググループがついてきたが、我々がどこか変な場所に行くと思ったらしく、途中で引き返して行った。
順調に河口湖を経由して御坂峠を通過する。トンネルを抜けると、青空もところどころに望める空が広がっていた。

リッターバイクだけだとこうなるのかぁ〜〜??

pic 2   一宮御坂のインターより中央道へと進入する。先頭はBMWあいだにV−MAX、最後にGTSの順で走行する。
普通ならあと数台仲間が参加しているハズなので、排気量の関係もありそれほど高速道路でペースはあげないのだが、 今日はリッターバイクのみ。そのペースといったらとても言葉に表すことはできないペースだった。と言っても 走っている自動車の間をぬいながら走っていくわけではない。空いたときのみ飛ばすだけだ。 今日の中央道は、この時間でもそのくらい空いていた。
  あとで先頭氏が「いやぁ〜どのくらいまでのペースでV−MAXが付いてこれるか見てたんだけど、いくらでも大丈夫 みたいだったから・・・」とか言っていたが、気心の知れあったメンバーなんだから、先頭が行けば限界まで付いていってしまうこと位 解っていたと思うんだけどなぁ〜
  おかげで、あっという間に小淵沢に着いてしまったのであった。(十分に寝坊した時間は取り返したと思ったよ マジに・・・)

 小淵沢から八ヶ岳を見ると雲の中で全く確認できない。最初の予定では、野辺山まで行って麦草峠越えをしようと思っていたが 日本で一番標高の高い所を通る国道は、完全に雲の中であろうと思われた。そこで麦草峠はキャンセルして原村経由で蓼科へ 行く事とした。
  しかし、今日はバイクが少ない。まあ梅雨に入っているから最初から計画していない人も多いのだろうが、朝あめが降っていたから キャンセルした人も結構いるのではないだろうか?個人的には全行程雨なら中止もよいが晴れる可能性がちょっとでもあるのなら 雨もまた楽しいと思うのだが・・・
  ほとんど車の走っていない県道を蓼科目指してひた走る。途中ダートの部分があるのを忘れていたのはご愛敬だ。

霧が峰という名前なんだから・・・

pic 3   大門街道で多少流れが悪くなったのを除けば、大変順調に白樺湖へ到着。 そのままビーナスラインへと入る。標高と雲の高さがちょうど同じ位なのでちょっとガスがでる事もあったが、 地名が霧が峰なのだから許すとする。車の台数も少なく大変順調にコーナーをクリアしていく,ただしペースはデタラメだ。 なに一番バイクから遠ざかっている私が先頭を走っていたせいだ。 後ろの二台は加速すべきポイントでブレーキをかける先頭車両に大変迷惑をしていたらしい。 まあ、子供が増えて心のブレーキがしっかりとかかってしまったので許してと言っておいた。
  そんなこともあり、霧が峰〜和田峠間は他の二人を先に行かせることとした。  ストレスが溜まっていたのであろう、コーナー二つを抜けた時点で二人の姿は視界から消えたのであった。
  しかし、世の中はうまくいかないことが多々ある。和田峠に近ずくとあっという間に周りを霧に覆われてしまった。 自分の手も見えないと言うほどでは無いが、数メートル先は霧の中である。注意して走っていると、すぐに二人に 追いついた。(霧の中にハイスピードで突っ込んで行ってオーバーランしてスピードが鈍ったと言っていたが すべては霧の中である・・・)

諏訪といえば温泉?

pic 4   和田峠の出口から諏訪の市街へ下る。諏訪湖畔で昼食とする。信州だから蕎麦が良いという単純な意見にしたがい 諏訪湖畔のそば屋へ入る。ボリュームもあり美味しかった。
pic 5   食事の後は前半の汗を落とすべく、片倉館にて一風呂浴びることにする。 600円で入浴と休憩ができるので大変ありがたい。今回はちょっとゆっくり休憩して(というより昼寝と言った方が 正解だが)4時に諏訪を離れた。
  後は高速をひたすら走るだけである。3台のリッターバイクは、それなりのスピードで中央道を東進する。
車の数も多いのでそんなに急がない、と言ってもお巡りさんには会いたくないスピードだったが・・・
  ふつうだと、他の二人とは御坂のインターで流れ解散して一人中央道を八王子まで戻るのだが、 今日は大月から先が渋滞している事もあったので、山中湖経由で戻ることにする。 甲府までは良い天気だったが、御坂峠を越えると、そこは曇天の世界だった。
  山中湖より三国峠を越えて小山へ戻るルートをとる。三国峠は完全にウエットで霧がかかっていた。
借り物のV−MAXと根性のないGTSは超スローペースで峠を越える。走りなれているBMWはその力を発揮して あっという間に、彼方へと消えてしまっていた。

  久しぶりに高速をふんだんに使用したツーリングで、楽しかった。18時に大井松田のインターで解散とした。走行494キロ

戻る